店長雑記 Dr.Marten・ドクターマーチンブーツ(店長私物)のオマージュカスタム~京アニ応援編~

tokyopolish1

2019年09月11日 09:00

こんにちは! 野口です!







今回はいつもの定番メニューのご紹介とは違ったアプローチですが、

店長 野口が 久しぶりに大がかりに私物のカスタムを試みてみましたので、

そちらをご紹介させていただこうかと思います。

(前置きのテーマがやや長文ですが… ご了承くださいませ。)





当店TOKYO POLISH ・ トーキョーポリッシュ

そして私野口は、

「靴を修理して履く文化を創る」

という目標を掲げた職人集団に属しております。



靴修理というものを生活に取り入れられている人達は、日本ではまだまだほんの一部。

靴は足元を、すなわち体全体の土台を支えるもの。

健康を支えていくことにも繋がるなくてはならない生活に一番身近な道具です。

足に合った靴を、当たり前のように繰り返し修理しながら履かれていくこと。

その素晴らしさを、一人でも多くの方に知っていただき、この国に文化として根付いていって欲しい。

そんな思いを抱きながら、「靴修理」というものに私野口も日々取り組ませていただいております。



そんな私野口が個人的に、 「多くの人達に知っていただきたいもの」 シリーズ」として、

それを靴で表現してみようとチャレンジする、新コーナー (勢いで始めたのでコーナーとして続くのかは分かりませんが。。。汗)

今回はいつもと違った視点から、DIYに近い形で野口の私物をカスタム。 靴修理の応用の参考例をご紹介します。





記憶にも新しいこの夏の事件後、初めての作品として、

今月劇場上映作品が公開されました京都アニメーションさん。

私野口もファンのひとりとして、これまでその作品にふれてきました。



閲覧数もそう多くないブログでのご紹介で恐縮なのですが、

一人でも多くの方に知っていただけたらという願いをこめまして、

今回劇場公開された作品、こちらでもご紹介させていただきます。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝」

公式HP→ http://www.violet-evergarden.jp/sidestory/



とにかく美しすぎる作画と、主人公ヴァイオレットが代筆屋として手紙を通して、人と人との想いを繋いでいくことで、

感情の貧しかった自身も人の心が汲み取れるように成長していく、毎回の感動エピソード。

涙なしには語れない、超良作のシリーズです。



Wikipedia→ https://ja.wikipedia.org/wiki/ヴァイオレット・エヴァーガーデン
(ご存知ない方のために、シリーズの概要も貼っておきます。)



店長野口もファンの一人として、その素晴らしい作品を一人でも多くの方に知っていただきたいという思いと拡散の意味も込めまして、

靴の修理に興味がある方へも届くような、その作品へささげるエールとしての一足を。

主人公のヴァイオレットがいつも履いているブーツをデザインソースに、

ちょっとしたオマージュカスタムの一足を作ってみました。





まず、デザインソースとなった主人公のブーツがこちら、





靴好き目線からも、ちょっと目に留まるのでは? という印象的な (自分だけ?) デザインのブーツ。

このバイカラー具合いが、なんとも秀逸なデザインです。。。(設定画やコスプレ用品として販売されているものを参考資料にしています。)

前置きが長くなりましたが、今回のブログ記事はこれを自分用に、実用にアレンジできなかという、勢いからうまれてしまったカスタム企画なのです。

(普段店頭では受け付けていないアレンジを多く含みますので、内容は参考程度にご覧いただけるようお願い致します m(__)m )

靴修理好きの方、アニメ好きの方、両方の方々に楽しんでいただけ、それぞれの文化を知っていただけたら幸いでございます。









参考資料をもとに、カスタムベースは同色系のユーズドのドクターマーチンを用意。

これにいろいろと、コンセプトから設定、要点を整理しつつ加えていき、カスタムしてみました。





・「郵便局の仕事中」に着用のブーツなので、実用品感も考慮

郵便配達員用のヨーロッパものといえば、ビンテージものでも出回ることのある 「英国ロイヤルメール用のドクターマーチン」
そこをルーツにカスタムのベース靴にはドクターマーチンをチョイス。
(ロイヤルメール用は実際は短靴でループのないものですが…)

マーチンはアイコン的特徴がいくつかあるので、元々のテイストのなにを活かして、なにを抑えるか。
デザインすること自体も面白くなりました。
(デザインを変えたヒールループ、その裏に元のループを仕込み、隠しテイストに。 
ウェルトのイエローステッチは主張が強い過ぎるので… クラシックテイストには不向きと判断。
糸の色は生成り色に落ち着かせて、ウェルトに重ねて手縫いし、ノルウィージャン製法っぽくアレンジ。)









・作品全体の作風としてはクラシックなヨーロッパテイストなので、その世界観に合うように

ヨーロッパビンテージ古着にも似合うテイストそ表現するため、ベージュ~アイボリー部分は、ナチュラルレザー仕様に。
それに合わせて、クラシックにレザーソールをチョイス。
(私野口、イギリスもの、フランスものなどなど、趣味でヴィンテージワークウエアを収集しています。)

ベース靴の色などの特徴、ぱっと見がレッドウイングのベックマンブーツっぽさもある原型なので、
アメリカンぽさが出ないよう、英国カントリー調(トリッカーズ風味MIX)にバランスを調整。
(シューレースなどもカントリー調に。)









・レディースデザインをメンズデザインに (特徴としてなにを残して、なにを抑えるか)

ロング → ショート丈に抑えてメンズ〇に。

リボン付き → ヒールループにリボンの名残りを残しつつで、メンズでもアリの使用に。

高いヒール → カントリーブーツのようなダブルソールにはせず、
スペードソールでウエストを薄くすることで、ちょっとだけヒールアップ。 トリッカーズよりは少しだけ背伸び仕様に。

などなど、こだわりだしたらある意味中途半端なMIX要素、てんこもりとなりましたが、

意外とまとまりのあるデザインに落ち着いてくれたのではないでしょうか?

仕上がりはこんな感じにまとまりました!

















「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

勢いでここまでしてみてしまいたくなる(?) 店長野口、イチ推しの良作です!

普段アニメなど見る事のない方でも、思わず引き込まれてしまう感動のストーリーですので、

気になった方はぜひチェックしてみてください、。





そしてそして、 こちらからは当店正規の人気メニュー をご紹介!

正統派マーチンスタイルを貫かれる方へ朗報!

当店ではドクターマーチンの 純正・オリジナルソール を使用した、

オールソール修理 (靴底交換) も 承っております!!







ドクターマーチン純正ソールの取り扱いは、終了いたしました。 (2020年現在)




純正ソールこそ取り扱い終了しましたが、見た目や履き心地が変わってもよろしければ、

ビブラムソール等、代用のソール材料でお修理自体は承ることは可能です。

ご相談、ご依頼、心よりお待ちしております。







趣味は靴のオマージュカスタム  店長 野口

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